今回は「ポットで売られているビカクシダ」を、
ポットから抜いて、
ざくざくと「板付」にしてみたいと思います。
これからビカクシダを育て始めたい!っという方のご参考になれば幸いです。
1.ポット苗のビカクシダ。
先日職場の近くに新しく出来たちょっとマニアックな種類の揃う植物屋さんで、
ビカクシダのポット苗を購入しました。
種類はビカクシダ・ネザーランド。
強健種で胞子葉は否応なしに天を仰ぎ、
更には貯水葉までエキゾチックでかっこいい。
最も世間に出回っている普及種です。
2.板付にするぞ!
なかなかいい感じのサイズですが、
このままポットで育てていくには少し窮屈です。
早速板付します。
2-1.根っこの整理。
まずはポットから取り出し、
用土及び根っこを全て切除します。
っと思われるかもしれませんが、大丈夫です。
ビカクシダは生長点さえ傷つけなければ大丈夫です。
生長点(成長点)でビカクシダは上下を判断したり、
新芽が出てくる部分でもありますので、
この生長点がビカクシダの命になります。
「生長点・ビカクシダの上下」についてはこちらの記事をご参考下さい。
更に、ここで用土を残すと、
板付にするときに形が整わないので、
出来る限り綺麗にそぎ落とします。
2-2.水苔の盛り方。
そして着生材となる板を用意します。
今回使うのは杉の角材をすのこ状に組み合わせて白で塗装したものです。
端材の有効活用。
板の上に予め戻しておいた水苔をドカッと乗っけます。
そしてこの水苔を金網で覆い、
左右と下部分をタッカーで留めます。
上部分まで止めてしまう必要はありません。
はみ出た金網はニッパーで切っちゃいましょう。
この金網抑え方法は、
水苔がこぼれることがないので簡単で早いです。
勿論これは金網を使わずともやり方は何通りもありますので、
自分がやり易い方法で仕立てるのがいいと思います。
そして根っこを剥がしておいたビカクをマウントします。
ビカクはテグスで硬く縛り上げます。
テグスの巻く位置は、
生長点に近すぎると今後の成長を阻害してしまいますので、
生長点からは少し離して縛り上げると◎。
ビカクを縛りつけた後、
貯水葉に隙間に水苔を詰め込み整形します。
順調に生育すればこの隙間にも根っこが張っていきます。
今後成長の邪魔になりそうな葉や、
黄色く古くなった葉は落としちゃいましょう。
この作業はやらなくてもいいんですが、
実は今回はプレゼント用なので出来るだけ綺麗な葉だけにしておきました。
3.板付完了です!
そして完成。
この子は我が家から少し南下した先に嫁ぎました。
実姉の新築祝いでプレゼントです。
(プレゼントという名の押し付け)
4.YouTubeでも板付動画を配信中です。
っという方がいらっしゃいましたら、
是非こちらの動画もご覧ください。
金網を使っている方法ではありませんが、
「ビカクシダの板付動画」になりますのでご参考になれば幸いです。
5.まとめっというか感想。
ビカクの板付手順は、
十人十色と言っていいくらい色々なやり方があるので、
これが正解というものはないです。
だから楽しい!
板以外にも色々な着生材がありますから、
コルクでもヘゴでもなんでもありなのがビカクシダです。
インテリアとしても抜群の存在感があります。
わからないことがあればご質問頂ければと思います!