
ビカクシダの板付方法では、
麻紐やテグス、針金を使っています。
それぞれメリットとデメリットがあるので、
板付の注意点と併せてご紹介させて頂きます。
Contents
1.板付の注意点。
ビカクシダの板付についてはこちらの記事をご覧下さい。
indoor-hobbies.com/2018/05/14/staghornfern-platycerium-netherlands/
板付すること自体は馴れてしまえばそれ程難しい作業ではありませんが、いくつか注意しておきたいことがあります。
1-1.生長点だけは傷つけない!
あらゆる植物が同じように生長点はビカクシダの命です。
胞子葉や貯水葉は傷つけても落葉して、
新しい葉を展開しますが、
生長点に関しては痛めてしまうと致命的なダメージになりますので、板付時には十分注意しましょう。
1-2.生長点の上は空けておく。
ビカクシダは生長点から葉を出し生長してきますが、
新芽は全て生長点の上部から展開していきます。
なので、
生長点の上に麻紐やテグスなどを巻いてしまうと、
生長を阻害してしまうことになります。
以上の2点だけ注意して板付すれば、
ビカクシダは元気に生長するはずです。
2.麻紐か、テグスか、針金か。
さて、
ビカクシダを仕立てる際、
必然的に”ヒモ”を使うことになるんですが、
そのバリエーションは十人十色と言ってもいいくらい様々です。
なので私個人のヒモの使い方をご紹介致します。
2-1.麻紐。
麻紐は園芸家でなくても、
おそらくお手元にあるんじゃないでしょうか?
(なかったら買ってきてください。笑)
麻紐のメリット
・安価。
・使いやすい。
・馴染みやすい色味。
麻紐のデメリット
・腐食が早いので切れやすい。
麻紐の使い方。
メリットデメリットをご覧頂くとわかりますが、
麻紐は腐食が早いです。
なので麻紐をメインとして板付すると、
ビカクシダが着生し切らずに麻紐が朽ちてしまいます。
しかし私はこの腐食が早いことを利用して、
コンポストの整形に役立てています。
↑麻紐は形を整えているだけで実際には針金(後述)で板付しています。
2-2.テグス。
テグスは腐食しないので、
しっかりとビカクを板に止めることが出来るのでお勧めです。
テグスのメリット
・腐食しない。
・しっかりときつく縛れる。
・細いのを選べば非常に目立ちにくい。
テグスのデメリット
・麻紐に比べると高価。
・仕立て直す時にちょっと面倒臭い。
・裏面を見るとスゴイ。
テグスの使い方。
テグスだけでもビカクを綺麗に板付することが可能です。
貯水葉があるのならその上からぐるぐる巻きにしてあげても大丈夫です。
付け直しの際は、ちょっと面倒臭いですが、
テグスはスルスルっと抜けるので簡単に処理できますよ。
2-3.針金。
これは仕立てる際に貯水葉がある程度展開していることが条件です。
若しくは麻紐で成形した後の本縛りとして利用するとgoodです。
針金のメリット
・付け直しが簡単。
・大株でも安心。
・ぐるぐる巻きにする必要がない。
針金のデメリット
・小さい株は不向き。
・貯水葉が展開していないと難しい。
針金の使い方。
私は麻紐で成形し、本縛りを針金で行っています。
又は付け直したり、
大きな株には針金を使うようにしています。
針金を使う理由は付け直しの時も、
この針金を再利用出来るメリットと、
テグスでぐるぐる巻きにする面倒からの解放です。笑
3.なんでも活用してみる。
ビカクシダの板付は、
日常的にあるそこら辺のものが活用出来たりします。
100均の水切りボウルだったり、
メッシュパネルや通風パネルにも仕立てることが出来ます。
発想が実現出来るから楽しいんですよね。
4.まとめ。
・ビカクシダは生長点が命。
・生長点の上は空間を。
・テグスも麻紐も針金も全部便利!笑
・何でもかんでも使ってみよう!
言われんでもやってるわ!って方もいらっしゃると思いますが、
ビカクシダを仕立てるのはとっても楽しい作業です。
(水槽立ち上げと同じドキドキを味わってますw)
是非皆さんもビカクを大量購入して、
大量に仕立てあげてみてください。