最近よく友達にビカクをあげるのですが、
その都度こんなものを書いたり書かなかったり...
しかし1枚での紙切れは伝えきれないことが多いので、
ここはひとつ記事にしてみようではないかと思いました。
っと言っても、
ここでの内容はあくまでも私の育て方です。
植物の育て方って人それぞれだと思うので、
あくまでも参考にっということで。
お願いします...
↓ビカクシダ頁。
Contents
1.ビカクシダ(コウモリラン)は板付で育てるのがベスト。
ビカクシダというのは元々樹木に着生して自生する植物です。
可能な限り自生地の環境に近づけてあげることが植物を上手に育ててあげる第一歩かと思います。
つまりビカクシダは水苔等のコンポストを用い、
板付にするのがベストな育て方なのです。
勿論着生材は板だけでなく、コルクやヘゴ板。
付けばなんだっていいのがビカクシダの面白いところでもあります。
1-1.胞子葉と貯水葉。
ちなみにビカクシダには2種類の葉があります。
下に垂れ下がるように伸びるのが胞子葉(ほうしよう)。
板を覆うように伸びるのが貯水葉(ちょすいよう)。
その名の通り、胞子葉には胞子が付き(株が大きくなれば)、
貯水葉には貯水機能があるのでビカクシダは水切れに強いという特徴もあります。
しかし過度な水切れは枯れてしまいますのでご注意下さい。
1-2.ビカクシダの仕立て方まとめ。
そういえば以前このような記事を書いたので、
ご興味のある方は覗いてみてください...
1-3.板付方法・注意点。
板付にも注意点がございます。
仕立て方と同じく以前記事にしてありますので、
ご参考下さい...
↓ビカクシダはポットに植え付けられて販売されていることが多いです。
↓同じくポットから引き抜いて板付したビーチー。
↓板付時の注意点とテグスなどの使い方です。
2.水遣りタイミング・方法・頻度。
板付状態のビカクシダは鉢植え植物とは水遣りの感覚が違うように思えますが、
植物の水遣りっという意味では全く同じです。
しかし一口にビカクシダと言っても、
種類によって水遣りのタイミングが違いますので、
今回は普及種向け(ホームセンターやその辺で買えるビカク)の水遣り方法になります。
2-1.水遣りタイミング。
ビカクシダの水遣りのタイミングでよく言われているのは、
"水苔の下の方が乾いたら水遣り"というものです。
基本はコレです。
植物はメリハリある水遣りをしてあげることで強く根が育ち根腐れの可能性も低くなります。
盛んに生長する時期などは毎日水をあげても元気に育ちます。
ビカクシダは種類によっても水分要求量が違うので、
上記の水遣りタイミングはあくまでも普及種向けのものになります。
尚、貯水葉が発達してくると水苔を覆ってしまいますので、
水遣り後の重さ、
乾いてきたころの重さの感覚を掴んでおきましょう。
2-2.水遣り方法。
板付に使用している水苔はパリパリに乾いてしまうと水を吸いにくい状態になりますので、
バケツにドボンや上からシャワーをかけてあげる等、
水苔内部迄しっかりと水を浸透させてあげることが大切です。
そして根茎周りの空気を循環させてあげるようなイメージで水を通してあげます。
2-3.水遣り頻度。
水遣り頻度は板付状態や環境によって様々になりますので、
水苔が乾いたら、
若しくは板を持ちあげて軽くなっていたらの感覚で水遣りをします。
3.置き場所。
3-1.春から秋は屋外がベスト。
春から秋にかけては台風や長雨を除き、
基本的に屋外が適しています。
しかし日本の夏は暑すぎるので、
適度に遮光を施し過度な葉焼けを起こさないように軒下や遮光ネット下で育ててあげます。
植物は元々、外に自生していますので、
天候に恵まれているシーズンは屋外が良く育ちます。
3-2.室内に飾る場合。
しかしインテリアとして室内に飾る場合ですが、
これは可能であれば造花がお勧めです。笑
植物は生き物ですので、
風通しの悪い場所だと害虫が発生し、
日光がないとひょろひょろと徒長し弱り、
最終的に枯れてしまいます。
3-3.風通しが良く日当たりの良い東向きの窓際。
造花にしとけ!
じゃお話にならないので...
勿論越冬時は室内又は温室になります。
ビカクシダなど、
あらゆる観葉植物を室内で育てる場合は、
サーキュレーター等で風通しをよくする工夫をし、
日当たりの良い東又は南向きの窓際での管理が適しています。
しかし常に同じ場所に置いていると、
葉っぱが窓の方(光を求めて)を向いてしまいますので、
室内で綺麗に育てるには努力が必要です。
3-4.室内では植物用ライトで補助。
やはり室内で植物を育てるというのには限界があり、
植物用ライトに頼るのも一つの手です。
私はお値段的にも手ごろなIKEAライトを使っていますが、
他にもメタハラを使った植物専用ライト等沢山ありますので、
環境にあったものを使いましょう。
但し、やはり太陽光に当てるのが一番かと思いますので、
あくまでも越冬等の補助光源として捉えるべきかと思います。
ワイルド個体や強い光が好きな種はやはりLEDでは満足いく生長を望めません。
4.葉が茶色く(黄色く)なってきた、葉っぱが落ちた!
ビカクシダあるあるですが、
古い葉は胞子葉であればぽろっと落ち、
貯水葉であれば茶色くなっていきます。
これは異常事態ではなく、
ビカクシダにとっては新陳代謝的な通常営業になりますのでご心配なく...
5.初めて買うならコレで。
もしこれからビカクシダを始めたいんだけど?
っという方がいらっしゃいましたら、
まずはどこにでも売っているこんなビカクシダをおすすめします。
小さい子ですが、
安価なのでお気軽に始めやすいと思います。
自分で板付することで更に愛着も沸きます。
かく言う私も初めて購入したビカクシダはこのサイズのビカクシダでした。
しかしながらビカクシダは大きくなるほど魅力を増す植物でもあります。
もしお財布に余裕があれば大株を購入してみてもいいかもしれません。
大株ならではの「株分け」も楽しめますし、
お高いですが楽しみ方が無限に詰まっている植物です。
6.YouTubeでも配信中。
ちなみにこのINDOOR HOBBIESは、
YouTubeでもビカクシダにスポットを当てた動画を配信中です。
7.まとめっというか感想。
今回のはあくまでのビカクシダを育てたことがない人向けの記事です。
玄人の方が読まれたら何言ってんだコイツなんてことになりかねませんが、
その時はどうか優しく見守っていただければ幸いです。
足りないところがあればその都度付け加えていこうと思います。
皆さんのビカクライフに幸あれ!