さて、
ビカクシダの子株を救出する作業はまだ続きます...
今回はあの高級株でもある子。
まだ小さいながら子株をつけてしまったので、
親株への影響も心配ですが、
せっかくの子株なので大切に育ててみたいと思います。
↓前記事。
1.セルタツの子株。
セルタツこと、P. willinckii 'Celso' Tatsuta。
まさかこんなにも早く子株をつけてしまうマセた(ツ)。
この板付けに使用している板は、
ホールソーでくり抜かれた穴があり、
この穴から子株が出ています。
かなり小さい子ですが、
今のうちから周りの障害物を取り除いてあげることにします。
1-1.セルタツの胞子葉。
子株が出たとはいえ、
まだまだ小さなセルタツくん。
胞子葉の分岐も未だ安定せず、
4分岐の時もあれば3分岐も時もあったり...
来年あたりにはセルタツらしい胞子葉が拝めるでしょうか。
このまま順調に生長して欲しいですね。
あまりダメージも与えたくないので、
子株救出と言えど細心の注意を払っての作業になります。
2.子株救出完了!
毎度のことなのでテグスを外す作業は割愛。
最終的な写真から...
まず裏面は根が張ってきているので、
もう園芸ネットがなくても崩れることがありませんでした。
障害物のない綺麗な状態です。
更にスペーサーとしてビスを裏面に打ち付けて、
壁掛けにしても子株が直接壁に触れることはありません。
2-1.水苔を増量した理由。
そして親株には水苔を増量しました。
そろそろ貯水葉が出てくるのではないかと思うので、
出来るだけ綺麗に水苔を盛ってみたつもりです。
例によってテグスと木綿糸で成形。
水苔を盛った状態で貯水葉の形が決まりますからね!
結構重要な作業かと思います!
水苔を盛ったのには形作りの他にも理由があり、
セルタツくんは胞子葉が展開するばかりで貯水葉が展開していません。
つまり自分で根張りスペースを拡張することが出来ていない状態なのだと考えました。
通常ビカクシダは貯水葉を展開することで根を張るスペースを拡大していきます。
しかしこれがない場合は、
管理者の手によってスペースを作ってあげることも時には必要な手段なのではないでしょうか。
そしてこれから寒くなるシーズンは室内管理になりますので、
暖房器具での乾燥予防も兼ねて水苔を増量しました。
ちなみに水苔を上っ面で増量しても特段障害はないと思います。
もともと貯水葉を広げて養分を掻き集める子たちですからね!
※種類によってはやらない方が良い場合もあると思いますがw
2-2.テグスの巻き方。
今回のテグスは板ごとぐるぐる巻くのではなく、
板の横にビスを打ち付けて、
このビスを支点にテグスを巻きました。
大きなコルク等に仕立てる時はよくビスを打って仕立てるのですが、
板付でも十分使える手段です。
このやり方で裏面をまっさらな状態にすることが出来ました。
3.まとめっというか感想。
セルタツっというのは...
個人的にビカクシダの最高峰的な存在なのですが、
まだまだ多くの珍品種が作出されるビカクシダの世界。
ヤフオクを見るたびに初めて見る品種がわらわらと出品されていますね...
非常に魅力的な子たちなので、
育ててみたいとは思いますが到底手が届きません。
しかしビカクシダ問わずのことですが、
品種名が独り歩きしているような気もして、
もうちんぷんかんぷんでございます!