今年はあまりカブトムシ飼育に恵まれず、
せっかく飼育小屋を作ったものの、
あまり上手に育ててあげることが出来ず、
採卵まで漕ぎつくことが出来ませんでした...
※今回の記事は虫の接写が沢山ありますので苦手な方はご遠慮下さい。
↓前記事。
1.亡骸を標本に...!
悲しい冒頭から始まってしまいましたが、
去年から引き継いだ命を何か形に残せないかと...
それはやはり標本しかないでしょう!
作ったことはありませんが、
今時ネットで調べればわからないことなんてありません!
っということで調べていると、
京都市青少年科学センターさんのページでこんな記述を見つけました。
いつでも採集の後に標本を作る時間があるとは限りません。
そのときには,採集した昆虫を冷凍庫で保存します。冷凍保存には大きなメリットが2つあります。それは,採った昆虫に寄生虫やダニなどがついていた場合,そのままで展翅・展足を行うと,乾燥中に標本を食べられてしまうことがあります。もう一つは,常温で放置しておくと水分が蒸発して乾燥してもろくなったり,逆に湿気を吸ってカビが生えたり,腐敗することもあります。冷凍保存することによってこのようなことを防ぐことができます。
つまり、
冷凍保存することで、
病害虫などを駆除出来るということです。
京都市青少年科学センターさんのページでは、
軟化方法なども独自の記載がありましたが、
今回私は別の方法で軟化させたので気になる方はリンク先に飛んでみてください...
1-1.薬剤は使わない標本作り。
ちなみに今回私が作ろうとする標本は「乾燥標本」というものです。
亡骸を使うので虫を〆る薬品も使いません。
乾燥標本
生物体を乾燥させることで保存する方法である。もともと構造がしっかりした生物に使われる。あるいは丈夫な構造のみをこれで保存する。一般的には柔らかいものには適用できない。
できあがった標本は乾燥室に入れて防腐剤を効かせて置けば保存できる。部屋に飾ったり箱に並べることもできるから見栄えもよい。ただし、保存されるのは原則的には外部形態のみである。植物系では細胞壁が残るから細部の構造まで残るが、動物では肉質部分の構造は期待できない。
乾燥標本は、
亡骸の状態さえ良ければ簡単で作りやすい標本なんだそうです。
2.息絶えたカブトムシの回収。
私が息絶えたカブトムシを発見したのは、
死後1日と経過していない個体でした。
餌交換のために毎日のようにチェックしていたので、
すぐに救出することが出来ました。
この子を見ると、
未だに羽化したときの感動が蘇ります。
ちなみに、
ミニマムカブトムシは新しいカブトムシ小屋に移した後、
姿を確認することが出来ませんでした。
人知れずどこかで亡くなってしまったのか...
やはり小さいので他のオスカブトにやられてしまったのかもしれません...
2-1.可能な限り早く回収する。
死後数日たってしまうと、
亡骸の腐敗が始まってしまいます。
腐敗が始まると脚やら胴体やらがボロボロと崩れ落ちてしまいますので、
標本にするには死後可能な限り早く回収してあげた方が良いのです。
命はなくなっていますが、まだ生命力を感じます。
3.冷凍保管。
しかし死後すぐに回収出来たとはいえ、
すぐに標本作成作業を実行できる時間を確保は出来ません。
そんな時こそ「冷凍保管」です。
ちなみに2日後メスカブトの亡骸も回収出来たので、
ペアで冷凍することが出来ました。
冷凍方法は様々あるかと思いますが、
私はタッパーの中でカブトムシがコロコロと転がって痛まないように、
新聞紙を詰めて蓋をして密閉した状態で冷凍しました。
しかしこの後なかなか時間が取れず、
約1週間程冷凍庫の中でコールド...
ちなみに使用した冷凍庫は職場のもので、
自宅でこんな作業をしようものなら大事件です。笑
3-1.洗浄せずに冷凍しました。
カブトムシを標本にする際は、
まず汚れや付着物、
更にはダニなどの病害虫を落とすために洗浄するのですが、
今回はそれらを冷凍後にしようと思い、
飼育小屋から取り出したまんま冷凍しました。
冷凍の殺菌殺虫を頼りですw
4.つづきます!
初めの標本作りですが、
まだもう少し続きますのでどうかお付き合いください!
ちなみにリアルタイムでもまだ完成しておりませんので、
もうしばらくお待たせしてしまうかもしれませんが何卒宜しくお願い致しますw