ビカクシダを仕立てる時に必ずと言っていい程使います。
「乾燥水苔」
しかし乾燥水苔にも様々なグレードがあり、
更には産地も違います。
そんな水苔を使っていると不思議なことに植えたはずのない草が芽生えることも...
↓関連。
Contents
1.そもそも乾燥水苔とは。
植物を育てている方ならご存知かと思いますが、
乾燥水苔というのは、
植物を植えるために使う土のかわりに使うコンポストのこと。
土よりも保水性が高く通気性も良く、
主に洋ラン栽培で多く使われています。
この乾燥水苔はその名の通り「水苔」という植物を乾燥圧縮させたものです。
しかし水苔といっても「ミズゴケ属」は世界中に分布しているので、
乾燥水苔もそれぞれ産地が違う訳です。
ミズゴケ属(みずごけぞく、学名:Sphagnum)は、ミズゴケ綱ミズゴケ科に分類されるコケ植物の1属。多孔質の植物体を形成し、多量の水を含むことができる。世界では約150種、日本では47種が分類されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
産地が違えば水苔の細かい種類も違いますし、
グレードの低い水苔を使うと小枝などが一緒に乾燥圧縮されていたりします。
今回ご紹介する水苔から生えてきた謎の草が色々ある訳はココにあるのではないかと思っています。
1-1.ビカクシダの着生に使う水苔のグレード。
ホームセンターに行けば水苔が売っていますが、
例え「高級品質」と書いてあっても実はそれ程良いものでもなかったり...
しかし個人的にはビカクシダの着生に水苔のグレードは関係ないと思います。
水苔のグレードが高い=不純物が少なく水苔が長い=水苔の劣化が少ない
水苔が長いと勿論仕立て易いというメリットもありますし、
水苔の劣化なども考えるとグレードが高い方が良いように思えます。
しかしビカクシダの根張りへの影響はどちらかと言えば水苔の固め具合が重要なんじゃないでしょうか。
そしてビカクシダは約1,2年で付け替え植え替える際に水苔を剥がしてしまえば、
せっかくの高いグレードを活かしきれずに終わってしまうようで悲しいのです。
っということで最近私は近所のホームセンターで売っている手頃なチリ産水苔を使っています。
2.水苔から生えてきた植物たち。
っということで、
乾燥水苔の云々はここら辺にしておきまして、
実際に乾燥水苔から突如として生えてきた謎の草をご紹介。笑
(ご興味ある方のみご覧下さい。w)
2-1.まるで水草?ロタラのように可愛い子。
まずはこちら。
マダガスカリエンセの苔と共に芽生えてきた謎の草。
その草姿はまるで水草のロタラのように美しいです。
そのうちトリミングして実際に水草として育ててみようかとも思っていますw
この謎の草は初めて水苔から生えてきました。
2-2.エキゾチック過ぎる謎の草。
私の中で最も心を躍らせたのはこの子。
ネペンテスの植え込みに使っていた水苔から生えてきたのですが、
今ではネペンテスと対を為す程の存在感です。
細長い葉が沢山出ています。
この夏この謎の草はぐいぐい育ち、
なんと葉の先端から子株を設けているではありませんか!
葉の先端から増えるというのは多肉植物のベンケイソウと似たようなプロセスではありますが、
熱帯系の植物でこの増え方をする草って一体何者...?
何ですかコイツは!
エキゾチック過ぎますよ!
どなたがご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください...w
2-3.美しい雑草。
雑草という名の植物はない...
そんなことはわかっております。
しかしこの草に名づけるとしたら「美しい雑草」と命名したい...
フィロデンドロン・シルバーメタルの植え込みに使っている水苔から発生。
ロゼット型の草姿、葉の張り、
普通に綺麗な草なのです。
とても可愛いです。
もはやシルバーメタルよりも光沢がありますw
3.名もない草だけれど。
水苔を乾燥圧縮させた際に紛れ込んだ種子から発芽したであろうこの謎の草たち。
名前こそわからないものの、
それぞれに個性があり植物好きとしては胸を高鳴らせる形をしているものが多いです。
あれ?水苔から植えたはずのない草が生えてきたよ?
なんてことがっても抜かずに一緒に育ててみるのも面白いかもしれません。
水苔雑草コレクション...
どなたがご興味ある方、
若しくはコレクション作成にご協力頂ける方がいらっしゃいましたら、
是非一度お問い合わせから、
又はコメント頂ければ幸いです。笑