
ビカクシダは適宜に付け替えてあげた方が良いと思う私です。
っというのも、
根を張るスペースを自分で調整することが出来る利点や、
「水苔」等の痛みを考えると、

なのでありますが...
↓前記事。
1.キッチャクードの2年。
っということで本日は、
私が育てているビカクシダの中でも、

である、
P.Mt.Kitshakoodのお話になります。
せっかくなので購入時と現在を比べてみます。
まずは約2年前の春にやってきた姿がこちら。
↓2018.4
この子の仕立てに使用した水苔はほんの一握り程で、
更に水苔には洋ランバークを混ぜ込んで、
排水性を良くしてみました。
つまりコルク付けに使用したコンポストの量は、
他のビカクシダに比べるとめちゃくちゃ少ないです。
そんな彼の2年後の姿がこちらです。
↓2020.6
コンポストの量が少ないのにも関わらず、
その生育は良好で、
むしろこの子に適した量だったとさえ思えます。
2.付け替える必要はないのか?

っということで、
少量のコンポストで更に付け替えずに育てているこのキッチャクードさんですが、
本当にこれからこのまま生育していくことが出来るのでしょうか。

しかしながら個人的に今思っていることは、

っということ...
2-1.ビカクシダの形が整わない。
当初この子に付けていたコルクのサイズは、
縦30㎝程のものでしたが、
今の姿を見るとちょっと小さく感じます。
貯水葉がコルクを全て覆ってしまい、

この子が本来持つ美しさを活かしきれていないように思えます。
ビカクシダには「形を造る」っという盆栽的な楽しみもあるので、
成長に併せて付け替えてあげるというのは、
非常に大事なお世話なのだと感じている今日のこの頃です。
将来像を想像、予測し、
初めから大きな素材に付けてあげるのも一つの考えですが、
その場合、
初めから水苔などを大量に使用し、
その水苔が痛んでしまったことを考えると少し考え物ですし、
そもそもそんなでかい素材が手に入らない...w
2-2.根張りスペースは貯水葉があるから。
しかし形に拘らなければ、

っとも思っている私です。
っというのもビカクシダは貯水葉が新たな根張りスペースになると考えているので、
(胞子葉ばかり連続する子は除いて)順調に貯水葉が展開している個体であれば、
付け替える必要ないとも考えています。
今回のキッチャクードは胞子葉の展開枚数と、
貯水葉の枚数が良い塩梅なので、
付け替えずでも十分な生育が出来ているのでしょう!
3.まとめっというか感想。
きっと付け替えない実験をしていなかったら、
このキッチャクードは今春の頭に付け替えていたことでしょう。
胞子嚢を付けるまでもっと様子を見てもいいのですが、
ひとまずこの状態で今期は過ごしてもらい、
来年になったら我慢できなくなって仕立て直すと思います。

ガンバリマス...