ビカクシダの屋外管理はマイマス〇度まで。

今期の冬はとにかく寒く、

温室も昨年以上にヒーターを設置して、

なんとか温度を保っている状態。

そんな中、

今年も実験的に1株だけ屋外管理を続け...

2020.1.9追記

※コメント頂きました件についてこちらに追記です。

この実験は「限界の寒さでビカクシダを枯らすことの実験」ではなく、

「どれ程の寒さに耐えることが出来、如何にして春を迎えることが出来るか」が目標の実験になります。

不快な思いを抱いた方、大変申し訳ございません。

又、誤解を招く表現であったこと猛省致します。

私的にはこの実験結果を踏まえて、

いつの日か庭木にビカクシダを着生させることが悲願です。

 

↓関連。

 

1.最低気温限度を知りたい。

っということで本日は、

命がけの実験...

でございます。

 

ビカクシダって種類によっては、

意外と最低気温が低くても耐えることが出来る植物ですが、

私の地域だとどれ程の寒さに耐えることが出来るのか。

それを実験してみました。

尚、この実験は、

その命をかけた大いなる実験であります。

成功も失敗もございません。

とある一株に人柱になってもらい、

心が痛みながらの大実験になりました。

果たしてビカクシダは、

最低何度まで耐えることが出来ることが出来るのでしょうか。

 

2.実験に用意する株。

ちなみに今回実験に挑戦してくれる勇者はこの子。

2019年の11月に板付をした、

ホームセンターでよくあるビカクシダです。

所謂ネザーランドと呼ばれる子ですね。

何故この子が選ばれたのかというと、

選ばれた理由。
・根が十分に張っている
・貯水葉、胞子葉共に大きく健全。
・そもそも強い品種。
・同じ種のストック株がある。

っといった感じです。

 

3.結果。

今期は昨年に比べてあっという間に気温が落ち、

1度、

0度、

そしてマイナス1度。

っと見る見るうちに気温が落ちていきました。

しかしながらその中でも彼は平然とした様子。

こ、これは屋外越冬いけるんじゃ?

マイナス1度でも冷害がありません。

※当時の写真は撮り忘れてしまいました...

 

3-1.ついに冷害が訪れる。

そしてつい先日。

庭の温度計は夜間最低気温マイナス3度を記録。

私の地域は天気予報ではマイナス1度予報でしたが、

実際にはそれ以上に寒い我が庭。

 

そして彼に異変が...

見たことのないような斑点模様...

どうやらマイナス3度が限界のようで、

組織細胞が完全に凍結壊死しています。

瞬く間に葉が萎れていきます。

そしてその翌日の朝には...

更に枯れこむ葉。

葉緑素が完全に消えてなくなっています。

痛々しいです。

 

3-2.生長点は?

しかしながら生長点を見ると、

まだ少し青々としている様子が伺えます。

風前の灯火なのかもしれませんが、

ここで実験は終了。

この子も温室に避難です。

 

4.まとめっというか感想。

っということで、

屋外越冬実験ですが、

ホームセンターで売っている子でも限界は、

「マイナス3度」ということが分かりました。

 

とても心の痛む実験ではありましたが、

私の地域でどれ程挑戦が出来るのか。

その指標を得ることが出来たのは大きな意味があると感じます。

本当にありがとうございました...

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    勉強にはなったんでしょうけど、ストックがあるからって生き物を実験に使うのはあまりにも酷いですよ。
    完全に枯れてるじゃないですか。
    自分の子にそんなことできるんですか。残念ですが、ちょっと失望しました。

    • Yoshiki Furuki より:

      おっしゃる通りでございます。
      大変酷い実験をしてしまいました。
      不快な思いをさせてしまい申し訳ありません!
      ただ耐寒性を探ることはまたやると思います!
      又、今回は枯らしてしまいましたが、
      意図的に枯らすことをしている訳ではなく、
      耐えて春を迎えさせることを目標にはしています。

      植物を身勝手に扱うことに変わりありませんが、
      植物が育つ原因を知るのと同じくらい、
      植物が枯れる原因を知るのは、
      今後の指標ともなり意味があると思います。

      • 匿名 より:

        耐寒性がある子なので屋外で管理し、春を迎えさせようとしていたところ、マイナス3度で枯れてしまったので勉強になった、ということであれば理解できますが、実験という記事では意図的に枯らすことを目的でやっているような誤解を招きます。
        偉そうなことを言ってしまい、申し訳ありません。

        • Yoshiki Furuki より:

          言葉足らず、誤解を招く表現であったこと反省致します。
          大変勉強になるご指摘でございました。
          (勉強になるというか、ブログの書き方考え方を改めて考えさせられました。)
          ありがとうございました!

  2. ちょら より:

    昨日室内で育てていたビカクシダの子をベランダに出したことをすっかり忘れてしまい、一夜にしてYoshikiさんの写真のような状態になってしまいました。今、黒くなってしまった胞子葉を切ってしまおうか悩んでいます。うちの子は、Yoshiki さんのビカクシダよりももっと悪い状態で緑の要素が一夜にして全く無くなっています。Yoshikiさんは、この黒くなってしまった子を
    今後はどのように再生させていくのか教えていただけると幸いです。もう一度生き返らせたいです。よろしくお願いします。

    • Yoshiki Furuki より:

      今冬は例年通りとはいかない程の冷え込みですね...

      致命的な冷害によるダメージは非常に深刻で、
      黒くなった胞子葉は故意に切ってしまっても構いませんが、
      自然と水分が抜け自然と落ちてしまうはずです。

      私の場合は、
      冷害で厳しい状態にある場合、
      まず株全体を乾かして暖かい場所に移動します。
      そこで生長点の様子を注視し、
      少し青々としてくるようであれば、
      生長点周りにだけ水を垂れ流してあげます。
      (全体に水をあげてしまうと、根が機能していないため水を吸えず更に冷えて枯れてしまうため)

      ただこれで生き返るかどうかは正直微妙なところです。
      どの程度のダメージによるかにもよりますが、
      全体が黒くなってしまった上に、
      生長点迄黒くなっている場合はかなり難しいかと思われます。

  3. 岩木一麻 より:

    はじめまして。ご批判はごもっともだとは思いますが、私としては誤って枯らした方が、実験でダメージを与えたよりも可哀そうだと感じてしまいます。おそらく一般的な考え方ではないのでしょうが。貴重なデータありがとうございました。

    • Yoshiki Furuki より:

      初めまして!コメントありがとうございます。

      枯らしてしまうのはどちらにしろ悲しいことですが、
      そこから得られることを無下にしないことが大事ですね!

  4. 魚を食べるうさぎ より:

    ビカクシダの越冬について調べていたところ、この記事にたどり着きました。
    実験的な試みに否定的な意見もあるようですが、この類の検証は品種改良でもよくあること。
    私の住む地域も冬は氷点下になるため、この記事を読んで屋外越冬への挑戦は断念しました。
    失った命によって、救われた命も多いと思います。ありがとうございました。

    • フルキ より:

      コメントありがとうございます!
      屋外越冬は賛否ありましたが、
      実際に自分でやってみて思うのは、
      経験してみて良かったなということです。

  5. ガッシー より:

    すみませんが、どんどんやっていただきたいです。もっとやっていただきたいです。
    その結果この記事を見て判断され辞める辞めないの基準が出来るはずです。
    屋内で越冬当たり前です。
    その1株はぬくぬくでしょうが、日本の株に、もっと可能性見出して良いはずです。
    私もいつか樹木に着床させてみたいです。

    私はネットでの1次側からの媒体を必要としていないので私からの表現はしませんが、まあまあ温暖な所に別荘があるので屋外越冬を目指し色々やっています。

    お互い健闘を!

    • フルキ より:

      嬉しいお言葉ありがとうございます!

      実は今年はP.veitchiiあたりで屋外越冬実験してみようかなと...考えていたところです...w
      色々やってみると可能性が広がり更に面白いと思っております!
      健闘を!!!

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