「植物を枯らす」っということは「悪」なのか。

先日私、

こんな実験しました!

っという記事を書きました。

↓こんな実験。

 

1.「植物を枯らす」っということ。

っということで本日は、

深いような...

浅いようなお話...

 

先日私、越冬に失敗して風前の灯になったビカクシダがいました。

その記事についてこのようなコメントを頂いたのです。

ストックがあるからって生き物を実験に使うのはあまりにも酷いですよ。
完全に枯れてるじゃないですか。

ええ、

確かにこのコメントのように、

「植物」という「命」を軽んじているっという解釈をすると、

私の行っている「実験」は非常に酷いことであります。

 

しかしながら私は植物を枯らしてしまうほどの実験(出来れば枯らしたくはない)を、

これからも行うと思いますし、

それが「悪」だと思っていない理由を書いてみたいと思います。

 

2.枯らすことが「悪」ではない理由。

それがもし、

うっかり...でも、

故意に...でも、

枯れてしまった植物は蘇りません。

しかしながらそこから学ぶことが大切だと思っています。

 

2-1.「枯れた理由」を知ること。

まず第一に、

枯れた理由は何?

っと考えることが出来ます。

↓参考記事。

 

植物を育てていれば、

どうしても枯れてしまうことはつきものです。

しかしながらその原因を考えることで、

「失敗を次に活かす」ことが出来るのです。

当たり前のことではありますが、

これは枯らしてみないと分からないこともあり、

失敗から得る経験は、

全てが順調に行っている毎日の経験とは比べ物にならないくらい価値のあるものだと思います。

 

もし植物が枯れた場合は、

どうして枯れたんだろう?

っと考えることがその園芸活動の基本スタンスです。

枯れた理由を知ることで、

その植物のことをより知る良い機会になるのだと感じます。

 

2-2.実体験が一番の知識になる。

「植物の育て方」は本当に幅広く、

そして奥が深く、

これが正解というのものはないと思っています。

 

っというのも、

いくら本を読んで知ったことでも、

いくらネットで調べて知ったことでも、

人から聞いて知ったことでも、

全て自分自身の環境下で置き換えて実践してみると、

意外と「なんか違うぞ?」と感じることが多いです。

 

しかしながらその「違う」は、

その「植物の可能性」とも捉えることが出来ます。

そして植物の可能性を知ることは、

やはり自分のもとでないと出来ないのです。

これってとんでもなく夢のある話であると私は思います。

 

3.枯らすことが出来るから育てることが出来る。

また個人的には、

「植物が育つ理由」を知るためには、

「植物が枯れる原因」を知る必要もあると感じています。

 

「枯らすことが出来るから育てることが出来る」

っというタイトルはまたしても誤解を招いてしまうかもしれませんが、

園芸下ではある程度その植物の成長をコントロールしてあげる必要があります。

例としては、

室内では大きすぎるからこのサイズを維持したい...

等という場合に、

ゴムの木等であれば植え替えの際に根を大きく整理したり、

背が高すぎる場合は切り戻して再発根させるなど、

それは「植物がこれをしても枯れないことを知っているから」出来る技術なのです。

 

つまり「植物が枯れる原因」を知ることで、

園芸活動、更に言えば自分の生活スタイルに併せた管理、

が出来るようになるのです。

※「自生地の姿を完全再現することが正義!」で「環境設備には惜しみなく投資する!土地も買った!」っという場合にコレは悪かもしれませんがw

 

植物の命は非常に長く、

もしかすると自分自身よりも長く生きることすら考えられます。

そこでその付き合い方を考えるために、

「植物を枯らす原因」と「植物が育つ理由」を知ることは大切なのです。

 

4.まとめっというか感想。

先日頂いたコメントで少し考えてみて、

枯らしてしまうことは酷く心が痛いけど悪ではない気がする...

と思ったので、

改めて言葉にしてみました。

「失敗は成功のもと」っという言葉がありますが、

ホントその通りだなと思います。

勿論これは他の生物(人を含める動物)に対して当てはめることは出来ませんし、

植物だからこそ出来ることであります。

だから園芸は楽しいのかもしれません。

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コメント一覧
  1. オカルトキッズ より:

    ご苦労様です。
    いつも、趣味家の目線からの実験(誤解ある?)楽しみに拝見してます。
    水苔多いほうが育つか?とか業者さんはノウハウとしてあるんでしょうが、知りたいとこはよくわかんないですもんね。まぁ、みなさん失敗を糧にしたノウハウなんでしょうが。
    フルキさんの実験は、最高の環境にするための模索のように思っておりバイタリティのすごさを尊敬してます。
    これからも、失敗情報の提供お願いします!
    読んでる人は成功するので!

    • Yoshiki Furuki より:

      いつもありがとうございます!
      個人的にビカクシダはまだ分からない部分も多いので、
      日々観察勉強だと思っています。

      これからも失敗談を綴ってまいります!
      (ホントにあまり失敗したくないですがw
      宜しくお願い致します。

  2. sky chop より:

    こんにちは。
    いつも読んでます。
    実験を悪と思うのであれば、芽吹いた子株、胞子、
    全て枯らしてはダメ、潰してはダメになると思います。我々は動物を食べ、動物で薬の実験をし、今の豊かな生活があるので、感謝の気持ちを持って実験する事はとても素晴らしいと個人的には思いました。

    • Yoshiki Furuki より:

      いつもありがとうございます!
      「感謝の気持ちをもって実験する事」
      本当にコレですね。
      あらゆることへの向き合い方を考えさせられます。

  3. 茶太郎 より:

    フルキさんの植物を好きだからこその考え共感し、賛同します。なに事もやってみなければわからないです。その方はネットで育て方の情報を集めようとしているわけですからフルキさんの実験結果を少なからず参考にしている訳ですし。色んな経験することが1番だと思います。

    • Yoshiki Furuki より:

      いつもありがとうございます!
      やっぱり実体験が一番身になります。
      あくまでも趣味的な角度からの話ですが、
      趣味であるからこそ色々知りたい気持ちになるのです。
      これからも出来ることはやっていきたいと思います!
      どうぞよろしくお願いいたします!

  4. Hiroki Tanaka より:

    一連のブログを拝読し、
    色あせた株の写真や表現に心を痛められた読者の方の心情をお察しすると共に、
    その一方で、種々媒体で垣間見る真摯に植物に愛情をそそいでおられるフルキさんのお姿を思いおこして、今回の「実験」がいたずらに植物を痛めつける行為とは一線を画すものと勝手に感じておりました。
    今回、栽培方法を模索する中でギリギリをせめる難しさや、そうした先人の試行錯誤や痛みを糧に今の方法論が培われている現実を改めて考えさせられました。

    ともすればかような痛みも伴いつつ、ご自身の身と株をもって手探りでお世話を模索する内容に、
    私自身の園芸への向き合い方(自分自身が体験として自身の園芸を楽しんでいるのか)をまた一つ見つめ直す良い機会をいただきました。
    ありがとうございます!

    と、あつ苦しい長文申し訳ありません(^^;ゞ
    今後も記事・動画楽しみにしております!

    • Yoshiki Furuki より:

      熱いお言葉ありがとうございます。
      私自身今回の件で「園芸への向き合い方」を見つめ直す良い機会だと感じました。
      何事もそうですが、
      初心を忘れず日々精進することが大切ですね!!

      今後ともよろしくお願いいたします!

      • Hiroki Tanaka より:

        先人の知恵を存分に生かして愛でてあげるという意味で、
        園芸において「人の褌で相撲をとる」
        ことは何らとがめられる点のないむしろ王道といえる要素ですが、

        "自分の褌で"相撲をとるようになると、また違った楽しみと更なる深みのヌマが待っている予感がします 笑

        自身、認証でハネていただくことも覚悟の長文にも関わらずm(_ _)mお返事ありがとうございました!
        さっそく今日の実験記事も楽しませていただいてきます!

  5. まさおじ より:

    おつかれさまです、今回も一つの考え方を学べるような記事で面白かったです。
    植物の育成をはじめたばかりの自分も買ってきた植物をすでに枯らしてしまったものもあります。
    色々な考えや経験を経て成長して他の植物達を健康に育てられるようになると思いますので、必要悪なのかなとも思います。
    フルキさんの活動で救われてる方もたくさんいると思いますので、これからも頑張ってください。

    • Yoshiki Furuki より:

      ありがとうございますお疲れ様です!

      私も数々の植物を枯らして参りました。
      その経験を今すべて活かすことが出来ているかと問われると、
      勿論そうではないと思いますが、
      少しでも経験値として残すことが出来ていると感じています。

      今後ともよろしくお願いいたします!

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