枯れるコウモリラン!リドレイを解剖してみた。

先日なかや植物店さんで「ビカクやってる人がいるよ!」っと、

なんとそれも私の近所の方(以下、「ビ友さん」)ということでご紹介して頂きました。

植物屋さんで繋がる人と人って素敵です。

ありがとうございます!

 

↓なかや植物店さん。

 

1.枯れたリドレイ。

っということで早速なかや植物店さんで待ち合わせて、

お初です~のご挨拶をさらっと済ませ...

「実はこのリドレイなんですけど...」

っと、

見せて頂いたのがこのリドレイ。

ワイルド株コルク付けの状態で購入したものの、

購入時から新芽も出ず、

更にどんどん胞子葉も枯れ落ちていくとのことでした。

 

フルキ
これは...もう難しいと思います...これから冬ですし...

はい...。

っということで、ですね...このリドレイさん...
解剖しちゃっていいですかね?!笑

 

・・・。

・・・やっちゃいましょう!!笑

ノリ良いなこの人...w(初対面

 

枯れてしまったリドレイ、

しかしこのリドレイからまだ得られる情報があるはず...

っと色々理由付けをさせて頂いたものの、

ほとんど私の興味本位で解剖させて頂くことになりました。w

 

2.解剖して枯れた原因を探る。

勿論興味本位なだけではなく、

このリドレイが枯れた原因も考えてみたいと思い、

コルクから引っぺがさせて頂きました。

 

仕立て方はコルクにテグスで巻きつけられ、

コルクと株の繋ぎに水苔を使っているので特段問題もなさそうです。

しかし全く根っこが見られません。

シールドの辺りにも生長点付近にも生きているような根っこがなかなか見られませんでした。

 

ちなみに生長点ももう数カ月動いていないとのこと。

やはりこのリドレイさんはもう死んでしまっているのか。

そう思いながらも慎重に解体していくと...

 

僅かに生きた根っこを発見!

↑大事なところなのに写真が下手くそでごめんなさい。w

 

本当に僅かではありますが生命力を感じられる根っこがありました。

つまりこのリドレイはまだ生きているということ...

藁にも縋る思いで発根促進剤を塗布し、

再度コルクに仕立てて冬へと挑んで頂くことになりました。

私の無茶な申し出を快諾して頂きありがとうございました!笑

 

2-1.リドレイはアリ植物!?

っというのを聞いたことがありましたが、

実際に解剖してみてよくわかりました。

自然界ではリドレイって本当にアリを棲まわせているんですねえ...

無数にアリが棲んでいたと思われる穴がありました。

ビカクシダは落ち葉などを貯水葉が掻き集めて養分を得ると言われていますが、

リドレイのシールドは樹木に巻き付くように生長するのでその機能はありません。

もしかするとアリなどの虫を棲まわせることでその排せつ物などを養分にしているのではないでしょうか?

非常に、面白い発見です!笑

 

3.枯れてしまった原因は?

結局このリドレイの生長点が動き出さなかったのは何が原因なのでしょうか。

リドレイが枯れる原因としてあるのは根腐れなども考えられますが、

ビ友さんとお話していると、

管理方法や栽培環境等が大きく間違っているということもありません

しかし一つ気になったことは、

タイから輸入されてすぐの山採り個体(ワイルド)を買ったんですよ~

っというところ。

私も以前山採りリドレイを買いましたが、

始め1年はなかなか上手に育てることが出来ませんでした。

 

やはり山採り個体というのは、

根っこを引きちぎられた上に日本に空輸され、

更に元居た場所とは全く異なる環境に置かれる。

っという凄まじいストレスと大きなダメージを受けているのです。

勿論これらの障害に耐え順応出来る個体も居れば、

順応出来ず枯れてしまう個体も中には居ることでしょう。

いくら大きな個体であってもこれは例外ではないはずです。

 

もしかするとほとんどの葉が枯れてしまった原因もここにあるのではないでしょうか。

 

4.まとめっというか感想。

っということで今回は、

お初にも関わらずいきなりお持ちのリドレイを解体させて頂くという、

前代未聞のファーストコンタクトでした。笑

 

この後酒盛りしながら草話を沢山出来て非常に楽しい一日でございました。

近所に植物好きなお友達が出来て私はとてもハッピーでございます!

本当にありがとうございました!

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