ビカクシダは基本的に害虫被害が少ない植物ではありますが、
ビカクシダの中でもリドレイという種類は虫を超誘引します。
そして綺麗に展開していた葉を齧られ、
終いには生長点を齧られて枯れてしまう。
なんてことさえありうるのがビカクシダ・リドレイです。
今日はそんなリドレイに対し、
私が行っている害虫対策を紹介したいと思います。
Contents
1.リドレイが害虫被害を受けやすい理由。
ビカクシダの中でも人気種のリドレイですが、
自生地では高い木の上に着生しているそうです。
つまりリドレイは元々虫に遭遇しにくい高いところに自生しているので、
低地で観賞用に管理しようとすると、
虫への抗体がない?(虫に好まれる草体?)ので虫食い被害に会いやすいのではないかと私は思っています。
2.リドレイの虫食い。
実際に虫に喰われるとリドレイはどういう姿になるのか。
それがこちら。
貯水葉部分にがっつり穴を空けられました。
犯人はGだと思います。
リドレイを食う虫は多く、
・G
・ナメクジ
・夜盗虫
あたりがよく聞くところです。
中でも夜盗虫の食欲はすごいらしいですよ...
3.今すぐ出来る虫食い対策。≪完全防御編≫
もしリドレイを屋外で管理しているのであれば、
害虫対策は必須になります。
私が行う3つの虫食い対策を施せば、
虫食いにあう可能性がかなり軽減されると思います!
(完全防御とか言っちゃいましたが、勿論管理環境によって左右されると思います...ヨ。笑)
3-1.害虫薬剤を散布する。
私が以前カブトムシの蟻対策で紹介した薬剤ですが、
元々はビカクのために散布しているものでした。
アースガーデン お庭の虫コロリ パウダー 1kg【stamp_cp】【stamp_005】
この手の薬剤を管理場所を囲うように徹底的に撒きましょう。
ナメクジ対策にはこの手の薬剤で十分効果を得られます。
が、飛来してくる虫への効果は薄いでしょう...
3-2.高いところに設置する。
出来るだけ自生地環境を再現するためにも、
虫が飛んできにくい高いところにリドレイを設置しましょう。
私は自作パーゴラの天井に吊るしています。
高さ2m50cmくらいのところです。
っといってもこれではまだまだ低いくらいだと思います。
出来る限り地面から離す努力をしています。
3-3.夜間は室内に取り込む。
もはやこれが一番の対策です。
虫は基本的に夜活発に動き出します。
つまりリドレイに虫が寄ってくるのも夜が多いです。
昨日までは平気だったのに、朝見たら虫食いにあった!
なんて経験されてる方も多いと思います。
じゃあもう強行手段です。
毎晩リドレイだけ室内に取り込みましょう!
室内であればよっぽどのことがない限り、
虫喰い被害に会いにくいはずです。
私はこれで今年は今のところ虫食い被害0です。
※取り込む時の注意。
夕方過ぎに取り込むと、
リドレイに虫がくっ付いていることもありますので、
取り込む時はしっかりチェックしてから取り込みましょう。笑
4.虫に喰われたら?
もしすでにリドレイが虫食い被害にあっている場合は、
虫がリドレイの中に住み着いている可能性もあるので駆除する必要があります。
4-1.水にドボンして虫溺死。
私が以前リドレイの虫対策で行ったのはこれだけです。
リドレイのコンポストが乾いたタイミングをみて、
リドレイが完全に水没する高さまでバケツに水を張り、
1,2時間水に漬けました。
すると、息苦しくなった奴らがワラワラと出てきますので、
ある程度は駆除出来るはずです。
この際、虫の卵は溺死しませんので、
この水没作業を2,3度することをおすすめします。
4-2.害虫駆除剤はお勧めできない。
リドレイに関しては薬剤を使ったことがありません。
この理由として、
リドレイは薬害にあいやすい種類だからです。
薬害は怖いですからね。
安全第一で水没をお勧めです。
5.まとめ。
・リドレイは虫に喰われやすい!
・出来る限り高いところに設置しよう!
・夜間は室内に取り込んで絶対防御!
・虫の駆除には水没2,3度がお勧め!
綺麗に育て上げることが出来れば、
最高にカッコいいビカクシダです。
綺麗なバラには棘があるの如く、
綺麗なビカクは食われやすい...
虫に負けず綺麗なリドレイを育てていきましょう。