ビカクシダって、
コウモリランっという名前で売られていることも多いですが、
そのほとんどが「ネザーランド」だと言われていて、
しかしながら、
その「ネザーランド」と言われるビカクにも様々な種類があるように思えます...
※ネザーランドの特徴としては、「胞子葉が立ち上がる」そうなので、
今回の記事の子が正しいネザーランドなのだと思います...(予想)
↓前記事。
Contents
1.ビカクシダ・ネザーランドの1年後。
っということで本日は、
私がホームセンターで購入したビカクシダの生長記録を見つつ、
後半ではタイトルにある通り「肥料」についてちょこっと考えてみたいと思います。
久しぶりに振り返ってみて気が付いたのですが、
購入直後の姿を記録したものが...
ない!
ので、
こちらの記事のものがスタートラインです...
↓2019.3
この板に付けたこの子、
実は屋外越冬後だったのでとても悲しい姿になっていました。
そして昨年の秋...
夏を越し冬のダメージを回復...
↓2019.11
したのですが、
徒長っぽい姿になってしまい締まりのないボディ(胞子葉)に。
今思えばこの胞子葉はまだネザーランドの葉としては未成熟で、
立ち上がりの表現を出し切れない状態だったのかもしれません。
そしてこれから半年が経過した現在の姿がこちら。
↓2020.5
日中は直射に当たっている(まだ葡萄の木遮光が間に合っていない)のにも関わらず、
胞子葉がぐいぐいと伸びます。
60㎝近く立ち上がり続けております...
昨年徒長してしまった葉を全て落としたので、
少し貧相な姿での再出発となっておりますが、
昨年とは違い冬も温室内で過ごし、
春の目覚め後の生長が著しいです。
胞子葉もようやくネザーランドの形をしてきました。
2.胞子葉を育てるなら「無肥料辛め」!
そしてこのネザーランドを育てていて思ったのは、
っというのも、
この子には特段肥料を与えていないのにも関わらず、
胞子葉は月日が流れるにつれ肥大化しています。
おそらくここで下手に肥料をやろうものなら、
胞子葉は更に肥大化し、
ネザーランドの特徴でもある「立ち上がり」を阻害してしまうことも考えられます。
そして水に関しても同様のことが言えます。
水についてはこちらの記事の通りです。
ビカクシダを思い通りの姿にするには、
これらの「量」も考えつつ、
光や風の管理をするべきなのだと思います。
3.大きすぎる胞子葉は要注意。
もしかするとこうも思えますが、
実は胞子葉がデカすぎるのはあまり喜べない事態でもあります。
上記したものと重複箇所もありますが改めて書いておきたいと思います。
3-1.日照不足を考える。
胞子葉が大きいというのは、
その分光合成の面積が増えていいことのように思えます。
がしかし植物は、
光の当たりが少ないと茎が間延びし徒長します。
これは光が足りないので光を目指して伸びてしまうことを言います。
ビカクシダでいえば胞子葉がみょいーんっと無駄に伸び垂れてしまいます。
この徒長した草姿が美しい品種もあれば、
そうでない品種もあります。
ネザーランドは後者ですね。
3-2.「肥料過多」を考える。
そして「肥料の与えすぎ」っというのも胞子葉が無駄に肥大化する原因の一つです。
更に与えすぎは様々な弊害を呼び起こす危険性もあります。
かつて私は、
なんて軽い気持ちで肥料を沢山ぶち込んでたこともありましたが、
その後著しく大きく成長を遂げるものの、
それからの生育が安定せず奇形葉が出続けたこともあります。
ただこれは肥料だけが直接的に関わっているとは断定出来ませんし、
奇形葉は様々な要因で出てくるかと思います。
しかしながら極力肥料を使わない管理にしてからはその後奇形葉を見ることが少なくなりました。
そもそもシダ植物なので、
肥料を食うにしても量が少なく、
更に「根」が細いので肥料焼けのリスクも高いのかもしれません。
勿論肥料にも有機肥料や化学肥料等様々あり、
一概に「良くない」という訳ではありませんし、
正しい使い方をすればより良い結果を得られることもあるかと思いますが、
「肥料を正しく使う」というのはとても難しいことだと考えています。
4.まとめっというか感想。
ただちょっと、
ネザーランドの記事を書こうと思ったら、
思いのほか盛り上がってしまいました(ひとりで)。
どこにもいる普及種ですが、
立派に育ててあげたいと思います!